こんにちは。サービス業で店舗展開を目指す成長意欲の高い経営者様の『外部の右腕』として、ご支援先のビジョン実現を『人(育成・チーム作り)』の面でサポートする村上 俊洋です。
『経営理念』や『行動指針』の浸透。または『ビジョン』の共有が非常にうまく行えている組織を見ていると色んな共通点があることに気づきます。
その代表的なポイントの1つにあげられるのが、
どのスタッフよりも、その『理念』や『行動指針』・『ビジョン』を作ったリーダー自身が、それを大事にし、尊重しているとこいうこと。
たとえ話ですが、もしあなたがどこかの国の総理大臣・または大統領になったとして、法律をあなたが作ることが可能になったとします。(あくまでたとえ話です)
・人を殺したら死刑
・人からモノやお金を盗んだら懲役
・収入を得たら、一定の割合で税金を納める
・一夫一婦制
こんな法律を作ったとしましょう。
でも…。法律を作ったあなた自身が、
・俺は総理大臣だから人を殺しても、犯罪を犯しても罪にはならないんだ!
・俺は、リーダーだから税金は免除だ!
または…
・好きな女性が他にもできたから、明日から我が国は一夫多妻制を認める!
・大統領は、国民の財産を自由に使うことができるように法律改正しよう!
となってしまったら、あなたがその国の国民だったらどんな風に感じるでしょうか?
・ルールを守るのがバカらしくなりませんか?
・そんな法律の解釈をコロコロ変えるリーダーの国で安心して暮らせるでしょうか?
『理念』や『行動指針』、または『ビジョン』というのは会社にとって非常に崇高で厳格なものです。
それくらいに、社長自らが大事に扱うからスタッフも大事なものであると感じ、守りだすのです。
『理念』や『行動指針』の浸透を行うことができるリーダーは
上:理念・行動指針
下:社長
という様に社長自身よりも、『理念』や『行動指針』の方が大事で重いものというポジションに置きます。
自分が作成したものと言えど、それを組織のメンバーに発表したら、自らがルールや指針を守り、ビジョン実現に向けて先頭を切って行動を起こします。
でも…。『理念』、『ビジョン』が絵に描いた餅に終わっている会社は
上:社長
下:理念・行動指針
という様に、『行動指針』は俺が作ったものだから…。『都合が悪くなれば変えたらいいか…。』、『俺は社長だから守らなくても、その分責任もあるし頑張っているから…』という感覚で理念や『行動指針』を私物化してしまいます。
先ほどの、たとえ話の総理大臣か大統領の様な状態です。
どんな素晴らしい『理念』や『行動指針』であっても、スタッフが見ているのはその書かれた文字ではなく、あなたの普段の行動と発言です。
これから、組織作りの一環として、自社でも『理念』や『行動指針』をまとめたい!という方々も多いかと思いますが、作る時の注意点としては、多くの成功しているリーダーがそうであるように、どのスタッフよりも、その『理念』や『行動指針』・『ビジョン』を作ったリーダー自身が、それを大事にし、尊重してくださいね!
リーダーもたまには人間ですから、自社で決めた『行動指針』を守れなかった時もあるかも知れません…
そんな時は、『ごめん!次から気を付ける』という一言が非常に大事。
ここで、『俺は社長だから特別…』と言ってしまうと台無しになっていまいます。
『理念』や『行動指針』は社長が作ったものであっても、その扱いは法律や憲法と同じで社長よりも上。
理念や行動指針を浸透させようと思ったら、まずはこれくらいの覚悟を持つところからがスタートです。
車を運転する時、違法駐車しまくりで、制限速度も守らずシートベルトもしていない警察官から、あなたが交通違反の切符を切られるとしたら…。
絶対に納得できないですよね…