こんにちは。サービス業で店舗展開を目指す成長意欲の高い経営者様の『外部の右腕』として、ご支援先のビジョン実現を『人(育成・チーム作り)』の面でサポートする村上 俊洋です。
繁盛店や成長スピードが速い経営者様や店長のミーティングに参加させて頂いていると、売上アップのアイデア、客数アップのアイデアを始め、何かアイデアをスタッフのみんなに発表する際、非常に『前向きにみんなの士気を高めながら』発表されていると感じることが多いです。
『スタッフみんなが前向きに協力していこう!』という空気作りや『このアイデアは絶対に良いからみんなでやっていこう!』という様に、ポジティブにみんなを巻き込んでいくことが非常に上手というか…
例えば、会社として百貨店の催事(イベント)に出店することを決定し、全店長の前で発表する際も、イベント参加を何かしらの面で良い結果につなげることができる経営者様は…
・『このイベントはかなり宣伝効果が高いので、自社にとっても知名度をアップするチャンス!』
・『このイベントに若手メンバー主体で企画から準備、実行までを任せて参加することで、若手メンバーの成長や良い経験を積ませるチャンス!』
・『この時期はお店の売上が下がる時期なので、イベント参加で売上アップを図ることができたら、会社にとってもみんなにとっても非常に大きなチャンスになる!』
という様に、非常に前向きな表現をつけ加えながら、企画の発表を行います。
反対の事例を言うと…
・『来月、こんな催事に出店することが決まりましたので、みなさん協力お願いします。』
・『主催者さんとの付き合いでどうしても。と頼まれて、断れなかったから出店することになりました…』
・『出ても効果があるかどうかは分からないけど、取り敢えず出店します。』
という様に『事実のみの発表』、または『取り敢えず感たっぷり』の伝え方で終わってしまっていることが多いように感じます。
アイデアをメンバーに発表する際に、さらに『面白い!やってみよう!』という様な前向きなムードを作りだす効果的な方法を1つご紹介します。
あなたは『バンドワゴン効果』というマーケティングの言葉を聞かれたことはあるでしょうか?
『バンドワゴン効果』とは…
ある選択が多くの人に受け入れられている。流行しているという情報が流れることで、その選択への支持が一層強くなることを指します。
『バンドワゴン』とは、行列の先頭の楽隊車のことであり、『バンドワゴンに乗る』とは、時流にのるとか、勝ち馬に乗るという意味です。
要は、みんなが『それ、面白そうだからやってみよう!』と言えば、『自分もやってみようかな?』という前向きな気持ちが湧いてくるというものです。
会社やお店の売上が停滞している時などは、何かアイデアを出そうと思っても、『どうせやっても無駄ですよ…』という様な重苦しい空気が流れ、積極的になれないことも多いですよね。
そんな時は、『バンドワゴン効果』を応用して、店長会議までに、他の店長から信頼を集めていたり、影響力が大きな店長を2人くらいに、そのアイデアが会社にとっていかに重要なのか?、また、そのアイデアがいかに効果的なのか?ということを事前に個人的に理解してもらい、みんなを上手く巻き込めるように協力をお願いしておくのです。(要は根回し)
そして、会議でアイデアを前向きに発表した際、事前に協力をお願いした店長に意見を求め、前向きな言葉を発してもらい、店長全体の中でも『チャレンジしてみよう!』という様な前向きなムードを作りだす。
そもそも、アイデア自体が優れていないと、意味がないというのは言うまでもありません。
しかし…。アイデアが優れていても、実行するスタッフに『前向きな気持ち』で取り組んでもらわないと、良い結果に結びつけることはできません。
何事も、取り敢えずの気持ちで行ったことは取り敢えずの結果にしかならない。
意味を持たせて前向きに取り組めば、前向きな成果を得ることができる。
できるリーダーは、こういう点でも非常に優れていると思います。
ここは、リーダーのプレゼンテーション能力が問われる部分です!是非、挑戦してみてくださいね!!