こんにちは。サービス業で店舗展開を目指す成長意欲の高い経営者様の『外部の右腕』として、ご支援先のビジョン実現を『人(育成・チーム作り)』の面でサポートする村上 俊洋です。
今日も、広島県福山にて飲食店の店長ミーティングに参加し、私自身がたくさんの気づきを頂きました。
ミーティング中に、経営者さまが飲食店の数字を上げ続ける為に大切な『基本の徹底』ということについてお話しされていたのですが、私自身、どこの繁盛店の経営者さまも『本当に同じことをおっしゃるなぁ~。』と心から感じました。
飲食店の基本は
・明るい挨拶
・掃除の徹底
・清潔な身だしなみ(ユニフォームなどが清潔であること)
・レジ周りやバックヤードの整理整頓がされていること
・時間や提出期限のルールを守っていること
この基本が徹底されていないお店は、業績上がりませんよ。と…。
(この経営者さまは飲食店の経営者さまなので、『飲食店の基本は…』というお話しをされましたが、飲食店に限らずどの仕事にも共通した話ですね)
今の時期から再度徹底させないと、年末の忘年会シーズンでしっかり売上を作る事なんてできないですよ…。と。
売上が下がっていくお店というのは、基本の徹底をしっかりせずに、変化球や上辺のテクニックだけを真似しようとする。
しかし…。
基本の徹底がされていないお店は必ず業績が伸び悩む。と…。
私がご支援している会社の中でもトップレベルに繁盛させ続けている経営者の方は、どの業態であっても、会議や研修の場で必ずこのことを言い続けています。
極端にいえば、このことしか言い続けていない様な気がします。
とにかく、口が酸っぱくなるくらいにおっしゃっていますし、私も耳にタコができるくらいに聞いています。
これは、超一流の経営者の方からは、会話中も頻繁に出てくる話ですが、一部のスーパー店長を除き、力量の低い店長からは殆ど出てこない言葉です。
または、現実には出来ていないのに、『そんなことは当たり前だから…』と思って、敢えて口にしないことが多いです。
力量の低い店長ほど基本よりも上辺のテクニックや手法に関心が強い様です。
これは、超一流の野球選手が道具を大切にし、走り込み、ストレッチ、キャッチボールの基本を非常に大事にするのに比べて、素人の人ほど、練習試合や派手なプレーをやりたくなってしまうのと同じでしょうか?
飲食店で食事をする時に、一番大事なのはお客様に『安心・安全』を感じて頂くこと。
その基本を感じて頂いた上で、お客様それぞれが望んでいる期待を感じ取り、その期待を上回る様なサービスを提供することが大事だと。
時々、居酒屋やレストランなどでやっている誕生日に、ろうそくを灯したケーキでお祝いするサプライズイベント。
感動したお客様が、ふとケーキを持ってきてくれたスタッフのユニフォームをみたら、汚れている…。
こういうのって、なんか違うんじゃないか?と…。
ダメなお店ほど、基本を徹底せずに、テクニックにこだわったり、色んな手法を探して、結果が長続きしない。
これは、商売の鉄則でありますが、人材育成や組織作りにおいても同じことが言えます。
教育学者の森信三さんは『職場再建の3ヵ条』として『時を守り、場を清め、礼を正す』ことが大事だとおっしゃっています。
多くのスタッフを率いるリーダーも、いくらマネジメントの知識や心理学やコーチングのスキルを身に着けた所で、
・身だしなみがなっていない。(お店であれば、掃除の徹底がなされていない)
(相手にどんな印象を与えるのか?すら気が回らない鈍感さ)
・時間を守らない
(遅刻、納期や提出期限遅れなどで相手がどれだけ迷惑かを気づけない…)
・挨拶できない
(礼儀だけでなく、挨拶はコミュニケーションの基本中の基本)
こんな状態だと、スタッフに対して強い影響力を発揮したり、自分の発言に説得力を持たせるなんて不可能。
ダメなリーダーほど、セミナーで学んだり、本で読んだテクニックをスタッフに試すが、自分の行動は言っていることとやっていることが一致していない…
だから、スタッフは言うことを聞かない。
こんなことが良く起こっています。
人材育成も、商売も何事も基本の徹底が非常に大事。
一流の人ほど、基本の徹底を意識する。
私も一流の経営者やリーダーを見習い、常に基本を意識して、足腰の強い基礎体力がしっかりした人間になっていきたいと思います。
基本の徹底はまず、自分自身から妥協なく行いましょう。