『失敗しながら成功した人は、失敗せずに成功した人と比べると必ず人が作れる』
この言葉は、ある居酒屋グループの店舗にバイジング(店舗を訪問し、店長と面談したりお店の営業環境を確認したりすること)目的で訪問した際、新人店長と統括マネージャーが話していた時の会話です。
いい言葉だなぁ~って思ったので、すぐにメモさせて頂きました。
(ブログに会話の内容を一部紹介する許可は頂いています)
新人店長とのミーティングを一通り終えて、最後に『何か困っていることや悩んでいることはないの?』って私がきいた時、22歳の新人店長さんはこんなことを言いました。
新人店長:『店長になって、まだ数か月。毎日、やることたくさん。覚えることたくさん。自分の成長が追い付いていないので、叱られっぱなしですけど、何とかがんばっていきます。』
と…。
そんな時、統括マネージャーが店長に対してこんな風に話してくれました。
統括マネージャー:『そっかぁ。お前悩んでるねんなぁ~(笑)でも、お前ほんまに良く頑張ってるよ!お前は店長になって初めての業務がたくさん増えて、本当に大変なことも多いかと思うけど、会社はお前に絶対に乗り越えられない仕事は振っていないから必ず今のまま頑張ったら、乗り越えられるよ!』
『もちろん、俺も含めて注意の仕方が悪かったり、余裕がなくてきつい言い方をする時も多いこともあるかと思うけど、そういう時は「あっ。こういう言い方されると本当に傷つくな…」、「自分が後輩に注意する時はこういう言い方は止めた方がいいな!」みたいな感じで、色々と参考にしてもらったらいいと思う!』
確かにお前は今、成長の過程で初めての業務も多いし、キャパオーバーもしているから失敗もある。俺もお前の年齢の時なんかは叱られまくってたよ。今でも叱られるけどな…(笑)と…。
でも…
『失敗しながら成功した人は、失敗せずに成功した人と比べると必ず人が作れる』
・初めて店長を任された人間は、どういう点が本当に大変なのか?
・または、どういう点がやりがいなのか?
・どういうことで悩むのか?
・また、どういう点が嬉しいのか?楽しいのか?
・どういう注意のされ方をしたら心が折れそうになるのか?
・また、どういう声をかけてもらったら勇気が湧くのか?
一生懸命、仕事に挑戦していく過程で、色んなことを経験し、『人の気持ちが分かるようになれば、必ず魅力的な店長になって、人も作れる店長になるからね!』って…。
最初は、少し曇って疲れていた様に感じた店長の表情が、その統括店長の話しを聞いている間に、みるみるうちに『明るい輝き』を取り戻していたのです…。
きっと、店長になってからの
・業務量の多さ
・責任が重くなったので叱られることが増えたこと
などのマイナスに感じていたことが、自分の将来に向けて、『役に立つ』・『良い経験』になるというプラスの出来事に変換できたからだと思います。
それと…。自分の上司が自分のことを認めてくれていると再確認できた安心感。
その統括店長は最後に私に向かって…
『でもね…。村上さん。こいつは、仕事量が増えて大変な時、お店の準備が回らないって思ったら早く出てきて、頑張る様な男なんです。俺としても会社としても本当に頼りにしているんですよ!』
と。
そして、新人店長に向かって…
『がんばってくれているのはすごく嬉しいけど、本当に大変な時、しんどい時はちゃんと相談してくれよな!!休みはしっかりと確保しないとダメだよ!!』
と…。
新しい仕事にどんどん挑戦しながら、がんばる新人店長。
そして、失敗という一般的にマイナスに思える出来事をプラスに変換させる視点を与える事ができる統括店長の会話。本当に素晴らしいと思いました。
帰り際、統括店長と2人で最寄駅まで歩いていた時…
統括店長:『いやぁ~。今日は村上さんがいてくれて本当に助かりました!!』
って…
私、何にも話してませんけど(笑)
私は、自分の経験だけでなく、現場の店長、経営者様の方々とのリアルな会話の中からたくさんの学びを頂けています。本当にありがたいですね。
