【毎日更新ブログ 1229日目】
こんにちは。
サービス業で店舗展開を目指す
成長意欲の高い経営者様の
外部の右腕として、
ご支援先のビジョン実現を
『人(育成・チーム作り)』の面で
サポートする村上 俊洋です。
今日は、私が25年前に講師デビュー
した時のお話です。
当時、私は全国に店舗展開している
語学スクールで9店舗を統括する
マネージャーをしておりました。
そんな私に対してある日、人事部の
研修担当者から、『4月の新入社員
研修』の営業パートの講師を
私ともう1人、女性の店舗統括マネージャー
とのペアでお願いしたいという依頼を受け
たんです。
その時、私は1対1で話をするのは
得意だけども、大勢の前で話したことが
ないので嫌だなぁ~。とは思ったものの
もう1人のペアになる女性の統括
マネージャーのTさんが1年後輩で
仲良しだったので、
Tさんが一緒なら『心強いかな…』と
思って引き受けたんですよね。
そして、いざ本番当日…。
150名程度が集まった新入社員の
前で、営業の研修を行っていくの
ですが、新入社員にとって営業と
いうのは不安の塊。
すごく重い空気と、新入社員達からの
視線を受けながら、講師である私たち
2人は、新入社員をお客様役に設定して
それぞれロールプレイで見本をみせる
ことになったんです。
まず、最初に行ったのが女性の統括
マネージャーのTさん。
Tさんは、きれいな女性で話し上手。
女性が多い新入社員からは憧れの
まなざしを受けながら、見事に
ロープレを行い
大きな拍手をもらっていたのです。
そんな姿を見ながら、緊張と
プレッシャーがマックスになった
私…。
お客様役になった新入社員のKさん
が矢継ぎ早に放ってくる質問に
対して、上手く切り返そうとし過ぎて
余計に頭の中が混乱し
結果的に上手に答えることが
できずに、中途半端な状態で
タイムオーバーになって
しまったんです(涙)
すごく上手だったTさんと
大失敗した私…
この成功者と失敗者という
見事なコントラストに対して
顔から火がでるくらいに
恥ずかしくなった私は、
営業研修のパートが終了した後
人事部のスタッフ達の顔も
見ることが出来ずに、一目散に
自分の店舗に戻りました。
そして、
『もう、こんな恥ずかしい思いを
するんだったら、次回からは死んでも
研修の仕事なんて引き受けない!!』
『いや、引き受けないどころか
大切な新入社員研修をぶち壊して
しまったんだから、今後一切
研修の依頼など来るはずがない』
などと、不貞腐れていたんですよね。
そんな時に、電話をくれて
優しい声をかけてくれたのが、
一緒に研修を行ったTさんや人事部の
課長さん。
そして、私の落ち込む姿をみて
『面倒くさいけどなぐさめるかぁ~』
という感じで優しい言葉をかけて
くれた私の上司でした…。
失敗した私に対して、『全然
失敗してないですよ!!』
『私の初めての研修の時なんて
時間もオーバーするし、何を
言ってるのかも分からないし
散々でしたよ…』
『むしろ、村上さんの研修は営業に
対して不安を抱えた新入社員に
とってはリアルで凄く役立つ研修
だったと思います!』
などと声をかけてくれながら、
次回の研修の依頼も下さったんです。
私としては、失敗したと思ったのに
すぐさま、みんなが温かい声をかけてくれて
人事部の方からは2回目のチャンスをもらえた
ことに感謝しながら
これ以上、生き恥をさらしてなるものか…
とTさんにアドバイスをもらいながら
研修前には必死に練習をして挑むように
なったのです。
それ以来、失敗するのが怖くて
堪らないので、練習だけは人一倍
行って準備するという癖がつきました。
その積み重ねが、25年経って今の
私の土台をつくっていると思います。
人は失敗した時、とても恥ずかしい
気持ちになったり、パニックになったり
します。
そして、気分的にも孤独感を感じて
立ち直れないくらいにショックを受ける
ことも。
でも、そんな時私の周りの人が支えて
くれた様に、誰かがそばにいてくれて
温かい言葉をかけてくれたり
励ましてくれると、『もう1回頑張って
みようかな…』
という勇気をもらえる。
この様に人が失敗してパニックに
なっている時、落ち込んでいる時に
投げかける言葉を『ほめ達!』では
『浮き輪言葉』と言います。
例えるなら、プールで溺れて
いる人に対して『何溺れてるん
だよ!もっとちゃんと泳げ!!』
と言っても相手の耳に入らないので
『浮き輪』を投げてあげて、
少し落ち着きと安心感を持たせた
中で、『じゃあ、次はどうしたら
良いのかな?』と考えるきっかけを
与える。
実際、私は一度の失敗で
『センスがない』と逃げ出そう
とした『講師』の道をみなさんの
温かいフォローで踏みとどまり。
経験を重ねながら、今現在、
人前で話す仕事で全国を
回るようになっています。
人の可能性は無限にありますが、
可能性の芽が出る前に、数々の
失敗で挫折したり諦めてしまうもの。
きっと、あなたの部下たちも失敗した時
あなたから怒られるかと思ったら
『いい経験したな…次回から注意しろよ』
という懐深く温かい『浮き輪言葉』に救われて
冷静さを取り戻し、次の対策を落ち着いて
考えることができる様になり
安心して成長することができるのでは
ないのかなぁ~と思います。
部下が失敗してパニックになっている
時に、どんな言葉を投げかけるかが
上司の器。
部下が失敗して落ち込んでいる
ときこそ、あなたの度量の大きさを
見えてやりましょうね!!
株式会社店舗人材サポート
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元サービス業47店舗の統括マネージャーとして、スタッフ人以上の育成経験をもつ私が、自身の20年間の成功体験・失敗体験を中心に『人材育成やチーム作り』に役立つ情報をお届けする内容です。
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