私の過去を知る人は殆どいないと思いますが（大袈裟…）、実は私は中学・高校の6年間陸上部に所属していました。
専門種目は中学の時は、800メートルと3種競技B（400メートル・走り幅跳び・砲丸投げ）。そして、さらに本格化した高校時代は400メートル1本でやっていました。
400メートルという競技は非常に過酷なので、どの練習も結構厳しく追い込まれていたのを心では思い出します。
（身体はもう思い出せません…）
数ある練習の中に、400メートルを10本走るというカリキュラムがあったのですが、これが精神的にも身体的にも結構きつい…。
手抜きして走っても意味がないので、毎回自分達の実力に合わせて、基準タイムが設定されています。
1本目55秒。2本目。55秒5…10本目60秒などなど…。
基準をクリアーしないと、後で腹筋・背筋の罰ゲーム？が待っています。
そんな中、1本目、2本目をしっかりクリアーし、精神的に一番つらい6本目、7本目あたりをクリアーして、いよいよラストの10本目！！
『よし、これで最後だ！！』
という気持ちで、全力を出し切り、ある時60秒の基準タイムを大幅に上回る58秒台でゴールして、トラック（グランド）に倒れ込み、精神的に大きな達成感と充実感に浸っていた時、顧問の先生がやってきて…
『村上！お前凄いやん！！10本目で58秒出せるって、ほんまに凄いぞ！！この調子やったら、試合に行って予選・準決勝・決勝にいっても安定したタイムが出せるから県内でも上位を目指せるぞ！！』
ってめっちゃ喜びながらほめてくれるんです!(^^)!
私も、『そうですかねぇ～』と言いながら、まんざらでもない充実感に浸っていたら、こんな一言…。
先生：『その調子で、もう1本58秒台で行ってみようか！！』
村上：『ガーン…（涙）』
（もちろん、今日は止めておきますという選択肢はありません…）
結局11本目も全力で走るはめになるのです…。でも、やってみたら58秒台は難しかったものの意外に59秒台前半は出せる…。
毎回これを言われると、私も『どうせ、また1本多めに走らされるから、少し力を残しておこう…』となるのですが、この先生は私が調子が良い時を見計らって絶妙のタイミングで負荷をかけてくれていました。
（時々やってくる）
喜びながら、ほめてくれた後の『もうあと1本いってみようか？』の一言。
この先生の指導によって私のタイムは飛躍的に伸びました。
本人は全力を出し切ったと思っていても、実はたっぷりと伸びしろが残っているもんです。
その伸びシロを上手く引き出してくれた先生の指導方法が…
『ほめる+あと1本』
これが絶妙だったなと思います。
人を育てる上で、『ほめる』ことは重要。
ほめられると、自信がつきやる気もアップします。
でも…。毎回ほめられるだけだと、『これでいいんだ』と満足感に浸って、成長が止まります。
そうならないために、あなたも私の顧問の先生と同じようにやってみてはいかがでしょうか？
・スタッフが本当に素晴らしい企画書を作ったと感じたら、
『ほめる』プラス『さらに見やすくする為に、あとひと工夫できないかな？』
・スタッフが美味しい新商品を開発したら…
『さすがやなぁ～』と喜びながらプラス一言。
『お客様が感動するために、もうひと工夫アイデアないか？』
または、『これと同じ質を原価を少し下げて作れないかな？』
などなど…。
毎回、言われると相手もほめられた実感が湧かないので、効果が薄れますが、時々、『この子よくがんばったな！』と思った時などは、リーダーのあなたがそこで満足することなく、スタッフの伸びシロに期待して『あともう一歩』という期待をかけてみると、さらに成長が加速しますよ。
時々、スタッフから「鬼！」って言われることもありますが、高い壁を乗り越えたスタッフは本当に強い自信が芽生え、大きな壁が襲ってきても、逃げずに挑戦しだしますからね！
※3～10店舗の飲食店などのサービス業を展開する会社でさらに今後10店舗～20店舗に拡大していきたい！という成長意欲の高い会社の店長教育・社員、アルバイト教育。
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私（村上）が社長の外部の右腕となりながら、店長研修・スタッフ研修・個人面談などを通じて社長の考え・思いをスタッフに共有するお手伝いを行い、一丸となったチーム作り・離職率低下など業績アップにつなげるサポートを行います。
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