みなさん、こんにちは。
店舗人材活性人の村上 俊洋です
店舗展開を行い、店舗数を増やしているサービス業の会社はたくさんあります。
私が、17年間勤めた語学スクールも、本部経営で約1000店舗にまで拡大しました。
店舗数が増えることによって、仕入れなどスケールメリットが得られるものはたくさんあります。
そして、そこで長く働き続けようとする社員(特に男性)にとっては会社の規模が大きくなることは、将来性を感じますし自分の能力を発揮できる可能性も非常に高くなります。
実際、私が大学を卒業して入社した頃には数店舗だったスクールが17年間で1000店舗まで拡大していく過程で、私自身も『名もなき吹けば飛ぶような会社』から、上場も果たし『誰もが知ってる有名企業(名前が知られているという意味で)』になっていく状況は、仕事のやりがいだけでなく、福利厚生も整備されてきました。
それに、自尊心の欲求も満たされてましたし。
でも、これはその会社で長期的に仕事をしようと考えている人間だけが感じるもの。
会社の規模が大きくなろうが、店舗数が少なかろうがそんなの全く関係のない人たちも多く存在するのです。
特に学生アルバイトさんなどはその典型(一部例外を除く)。
ですから、『わが社は、5年後には50店舗を実現し、海外出店も果たすだからみんなで頑張っていこう
』なんて、リーダーが鼓舞しても、スタッフの士気は思った程には上がりません。
店舗数の拡大よりも、アルバイトさんが嬉しく感じたり、自分の仕事やお店に誇りを感じるのは、上司や仲間からの感謝の言葉。
そして、良いサービスを提供した後に頂く、お客様からのありがたい感謝の言葉
自分のモチベーションが、会社の規模拡大によってアップするからといって、全ての人が同じであるとはいえません。
ましてや、一方的に自分の価値観を押し付けて叫ぶだけでは、上司と部下の温度差が広がるだけ…。
以上、全て私の失敗経験から感じたお話しでした。
今の私から、数年前のエリアマネジャーの自分に言うとしたら…
『スタッフには定期的に感謝の言葉を伝えなさい。そして、店舗が拡大してもお客様満足度が下がらないように、より一層サービスの向上を追求しなさい。目先の売上も確かに大事だけど、数字だけに目を奪われるとスタッフのモチベーションは下がり、お客様も離れていくよ。』