こんにちは。
居酒屋・サロンなどの売上を20%アップさせるコンサルタント。店舗人材活性人の村上俊洋です。
私が、某語学スクールのマネージャーをしていたとき、最初は神戸を中心に配属されていたのですが、その後、良い結果を出せるようになってからは、地方を中心に業績不振に悩んでいる店舗の立てなおしの役割を背負って赴任することが多くなりました。
私が初めて、地方の店舗に赴任したのは広島県1号店のスクール。
広島県は非常に人口も多く、教育に関する関心も高い地域。
東京・大阪と比較すれば地方都市とはいうものの、広島県の1号店の成功は会社にとっては今後の地方展開をする上で大きな試金石となる出店だったのです。
そんな期待をされていたスクールが出店後1年経過しても全く立ち上がらず、業績は低迷…。
そこで私が赴任することになりました。
当時の私は25歳(超若い)。神戸でちょっと業績を上げたからという理由で人間性は全然なのにプライドだけは立派になって意気揚々と広島へ。
そんな私が、広島のスタッフを前にして話したことで大きな失敗をしたことがあるんです。
どんな話しをしていたかというと。
・『神戸で一緒に仕事をしていたスタッフがいかに頑張っていたのか?』
・『神戸で一緒に仕事をしていたスタッフがいかに良い子ばっかりだったのか?』
・『神戸で仕事をしていたスクールがいかに楽しかったのか?』
広島に来てるのに、私から出てくることばは良い思い出の『神戸』の連続…。
私としては、広島でも神戸の時のように素晴らしいスクールを作りたい。みんなにも神戸のスタッフのように頑張って欲しいという気持ちだったのですが、見事に逆効果でした…
そうです…。まるで新しい彼女と付き合い始めたのに、いい関係を築きたいからと言って昔の彼女との,上手くいっていた時の話しをいきなりし始めるバカな男みないなことをやってたんです。
はっきり言って、
『だったら昔の彼女ともう一度付き合ったらええやん(怒)』
という感覚で
『そんなに神戸のスタッフが良かったなら、神戸に帰ったらええんよっ!(広島弁での怒)』と心が離れてしまいました…。
広島のスタッフは、業績が悪いことも知ってるし、自分達の仕事が上手くいっていないことは百も承知。
だけど、自分達も認めて欲しいという気持ちは当然ある。
スタッフを前にして神戸のスタッフの話しを頻繁にしてしまうことは、広島のスタッフの気持ちを完全に無視してしまっているということだったんですね。
自尊心も傷つけていたんでしょうね…。
自分自身の失態に気づいてから、心を入れ替えて取り組んだのが
・一切神戸のスタッフの話題を口にしない。
・広島で骨を埋めるくらいの覚悟をしたのと、広島大好きのアピール。
・広島のスタッフの長所を積極的に見つけほめる。
・広島のスタッフを神戸のスタッフたちに見せつけたい!!自慢したいという気持ちを伝える。
・広島パワーを遠くはなれた神戸のスタッフ達に見せ付けてやろう!!というムードつくり!!
(新しく生まれた私の業績アップの仕組み)
・まず、私が広島のスクールを本気で良くしたいと決意する。
・誰よりも広島のスクールのことを好きになる。
・そしてそこで働くスタッフも好きになり長所も見つけて伝える。
・スタッフの長所がいかにお客様や他のメンバーに喜ばれているのかということを伝える。
・もっとみんなに認めさせたいという気持ちを伝えて、課題とクリアーさせるための方法を伝える。
・できたらほめる(手を抜いていたら真剣に叱る)
・評価してあげる
・さらに高い目標を設定して、今までの課題をクリアーしてきたんだから今回も大丈夫と伝える。
・その他、飲み会・個人面談・全体ミーティングなどで頻繁にチームのビジョンと取組み課題を伝える。
そういうことで、スタッフの雰囲気も一変し仕事ぶりにも欲がでて一気に業績が回復!!
前年比150パーセント以上の驚異的な結果をたたき出し、見事最強のチームになっていたのです。
スタッフから愛されたければ、まず自分から本気でスタッフに愛情を注ぐ事の大切さを教えてもらった貴重な体験でした。
あなたも自分のスタッフに愛情を注いで、本気で部下の可能性に期待をかけた時。
部下の目つきが変わるはずです。