私は就職してから20年間ずっと営業の世界で生きてきました。
自分自身が営業マンだった時代も、1店舗のマネージャーだった時代も60店舗の統括マネージャーだった時代も、同じ会社で同じ商品を扱っているにも関わらず、全国トップレベルの華々しい営業成績を出せるマネージャーも反対に結果を出せないマネージャーもたくさん見てきました。
そして、現在店舗展開しているサービス業のコンサルタントとなって、数百人ものサービス業の店長達を見ていますが、業績を高く出し続けることができる優秀な店長にはこんな共通点があります。
それは…。
一流の成績を出し続ける店長は『価値発見のプロ』である。
ということ。
例えば、どういうことかというと。
本部がお店の売上アップの施策やキャンペーンを打ち出したとします。
すると、素晴らしい店長はこんな思考になります。
自分達が手にしたキャンペーンや施策を『ダイヤモンドの原石』を与えてもらったと考え…
・このキャンペーンは、どういう人におススメかな?
・このキャンペーンの魅力を最大限に伝える為には、どういうタイミングで、どんなセリフで、どういう表情や行動でお客様にお伝えすれば魅力的に伝わるだろうか?
・どういう方法で告知したら、効果的だろうか?
・また一緒に働くスタッフ達にも、このキャンペーンの魅力を伝える為にはどうすれば良いかな?
と、そのダイヤモンドの原石を色んな角度から光を当ててみたり、磨いてみたりします。
そして、そのダイヤモンドの原石をきらきら光る最高に価値あるダイヤモンドとして仕上げ、結果につなげます。
反対に、業績が出せない店長の共通点は、こんな思考になりがちです。
自分達が手にしたキャンペーンや施策がダイヤの原石ではなく、『石ころ』に見えている。
だから…。
・こんなキャンペーン、ハッキリ言って効果あるんだろうか?
・こんなのやった所で、どうせ効果なんかでないんじゃないのか?
・私だったら、こんなサービスしてもらってもあんまり嬉しくない…。
・このキャンペーンは他の業態には使えても、うちのお店には効果がない…。
と、残念なことにその施策の価値を殺してしまっています。
もちろん、本部施策やキャンペーンは業績アップのツールの1つなので、絶対にそれを使わなければいけないという訳ではありません。
他にもっと良い方法があるのなら、その方法を選択しても良いのです。
しかし…。
業績を出せない店長は、他の方法も選択しないのです…。
恐らく、他の人が結果につなげているどの方法をみても
・どうせうちがやってもダメなんじゃないか?
・本当に、これをやり続けて結果なんか出るんだろうか?
という可能性を閉じる発想になってしまっているんだと思います。
業績を高く出し続けることができる店長は、価値発見のプロです。
物事には全て価値があると信じ、セールスツール・キャンペーン・POP・SNS・販促企画などあらゆる商品やツールの可能性を最大限に活かす方法を見つけて活かすことができます。
もちろん、その根底には『目標達成意欲』という店長には絶対になくてはならない能力が高く備わっているから、どんなものでも最大限に活かしたい。と考えるのでしょうが…。
同じ商品、キャンペーン、セールスツールを手にしても、それを『ダイヤモンドの原石』と見るか『石ころ』と見るかで、その結果は大きく違ってきます。
どうせ、がんばっているのであれば、その頑張りが報われる為にも、自分が手にしているものの価値を最大限に活かす方法を考えてみませんか?
できる経営者や店長は、ゲームを実際にやる、やらないには関わらず『ポケモンgo』を見ても、
『ゲームなんて関係ない…。』と決めつけずに、『何かうちの商売で使える点はないかな?』という発想を抱いている人が多いです。
やるやらないに関係なく、一旦は可能性を探ってみるということは非常に大事だと思います。
