今日は、ご支援先のある製造部門に新入社員とアルバイトさんが1名ずつ入ったということで、その部門の部長様と先輩社員3人で『新人スタッフを効果的に育成する方法』という内容で勉強会を行いました。
研修の導入部分で行ったワークが
『新人の時（特に入社直前または入社してすぐの頃）の気持ちを振り返ってみよう』
というもの。
入社15年程度も経過していて、なかなかリアルに思い出せないという人は想像力を働かせて考えて頂きます。
このワークの目的は、入社当時に自分がどんな不安や期待を抱いていたのか？を思い出す。もう一つは、他のメンバーの考えを知ることによって、『自分ではそんなこと思わなかったけど、そういう風な不安を抱く人もいるんだ…』と色んな人の気持ちを知ること。
そして、みんなで出し合ったアイデアを振り返ってみると、入社直前や直後は期待感はあるものの、圧倒的に不安が多いことに気づきます。
例えば…
・人間関係が悪かったらどうしよう…
・仕事をきちんと覚えられるだろうか…
・みんなと打ち解けられるだろうか…
など、圧倒的に職場の人間関係に関する意見と、仕事をちゃんとやっていけるだろうか？という不安が多かったです。
もちろん、お給料のことや残業のこと、会社のルールなどについても出ました。
そして、みんなが出し合った新入社員の不安を取り除いて、期待を膨らませるようにするためにはどうすれば良いのか？ということを話し合いながら
・お給料のことや、会社のルールなどはやっぱり、入社時のオリエンテーションで伝え、質問をどんどん受け付けることってすごく大事なんだな…
・新人スタッフをみんなと打ち解けさせてあげるために、先輩から積極的に自己紹介をしたり、他の人たちにも自分が紹介してあげたり、先輩同志の会話にも入れてあげることが大事なんだな…
・歓迎会もやってあげた方が良いな…
・先輩が何気ない気持ちで仕事や会社に対する愚痴を言っていると、新人は想像以上に不安に陥るかも知れないな…
・上司の人だけでなく、年齢が近い若いスタッフが話しかけてあげた方が本音や困ったことを聞きだしやすいかも知れないな…。
・新人スタッフの仕事ぶりや態度に関して、良いと思ったことはどんどん伝えてあげた方が良いな！
などなど、色んな気づきを得て頂きました。
このご支援先には、きとんとした教育マニュアルや、オリエンテーションの仕組みはあるのですが、やっぱり直接指導を行う先輩達が、入社当時の心境を振り返りながら、どうすれば不安を取り除き、仕事が楽しいと思ってもらえるのか？
どうすれば、もっと教え方が上手くなるのか？
などを自分で考えて気づき、そしてそれを実行に移して頂くということが大切だと思い、今回復習の意味で研修を行いました。
せっかく何かの縁で入社してくれた、社員さんやアルバイトさん。
彼らが、『この会社に入って良かったぁ～』って思ってもらい、能力をフルに発揮できるように、
上司、先輩たちが一丸となってみんなで成長をサポートしていきたいですね！
もちろん、人の成長に関わる人間が一番成長を迫られる。ということで、新人の育成をサポートする先輩のみなさんが今まで以上に成長を遂げられることも楽しみにしています。
外部の私から見ても、この会社は非常に良い点がたくさんあるので、まずは新人スタッフさんに会社の良い所、仕事の楽しさややりがいをたくさん感じて頂きたいなって思います。
