あなた：『こいつ…。何回いったら指示されたことをちゃんとやるんだ（怒）』
あなた：『こいつ…。あれほど報告してこいって言ってるのに、なんでいつも報告してこないんだ（怒）』
あなた：『こいつ…。いつになったら提出期限遅れが改善されるんだ（怒）』
『もういいっ！！注意しても治らないのだったら、言うだけ腹が立つだけだから、言わないで我慢して様子をみてやろう…』
と、あなたは腹が立つ気持ちをグッとこらえて、怒りの感情を抑える努力をします。
でも…。あなたの部下は全く改善させる気配がない…。
あなたは、それが目について『イラッ』とするものの、グッと我慢をする…。
でも…。またまた部下は同じことを2度、3度繰り返す…。
あなたは、爆発寸前だけれどもグッと我慢する…。
でも…。またまたまた部下は同じことを繰り返す…。
あなたは、もう限界。怒りの感情を今まで抑え込んでいた分、その怒りが2倍・3倍になってドカーンと爆発する。
そう…。まるで桜島の噴火の様に…（この例え要らないですかね？）
『お前、いい加減にしろよ！！人がどれだけ目をつぶって我慢してやったと思っているんだ！！』
『もう、俺は我慢の限界だぞっ！！』
『お前なんか、もう知らん！！勝手にしろ！！』
『バカっ！！』（バカは余計ですね…）
っと感情をぶつけまくる…。
でも…。
部下からしたら、今まであなたが目をつぶってきたことは気づいていないケースが多々あります。あなたの怒りの感情が全く伝わっていないケースが多々あります。
それどころか、あなたが何も言わなくなったので…
『もう許されている…』
と、大きな誤解を生んでいる場合も…。
あなたが、せっかく我慢して怒りの感情を抑える努力をしてきて、その限界を超え爆発したのに、部下からしたら『はぁ？何突然切れてるんですか？』ということがかなりの高い可能性で起こることもあります。
あなた…。そんなこと耐えられますか？
耐えられないですよね…。
あなたがせっかく我慢して限界を超えたのに、部下から『今日は、機嫌が悪いんだな…』みたいに思われたら…。
私なら、首を絞めてやりたくなります…（実際には首を絞めたことはありません）
近くに置いている段ボールを思いっきり蹴飛ばしてやりたくなります…（これは結構やっていました…）
では…。あなたがそんな、せつない思いにならない為にはどうすれば良いのでしょうか？
それは、やっぱり都度注意するしかありません。
あなたが、我慢して何も言わなくなっても、部下には残念ながら伝わらないのです…。
では、注意はどういう風に行うのか？
・まず、たくさん改善させたいものがある場合は優先順位の１つか２つに絞って集中的に指導しましょう。
（あまり多くなると、何一つ改善されない状況が続きます）
・伝え方を変えてみましょう。
・伝える人を変えてみましょう。（誰かに一緒に指導してもらうようにしましょう）
・本人に『どうすれば改善できるのか？』自分で深く考えさせてみましょう
・このまま改善されないと、どんな問題が発生するのか？または、本人にどんな不利なことがあるのか？を伝えましょう。
・なぜ、改善しないといけないのか？理由を伝えましょう。
・なぜ、改善しないといけないのか？本人に考えさせてみましょう。
・本人がいつまでも改善されないので、あなたがどんな気持ちになっているのかを伝えましょう。
『もう、知らない…。私は黙って見ている』というあなたの心の我慢は、残念ながら報われないことが多いです。しかも、あなたが負の感情を無理やり抑え込んでいる分、怒った時の感情は数倍大きくなって、人間関係が余計にこじれます。
また、最悪の場合は『完全に怒りの感情を通り越して、冷めた状態になること』
こうなると、本人の顔をみるのも嫌になるので、一緒に仕事をすることが苦痛で苦痛で仕方がなくなります。
私も、完全に嫌いになってしまった部下のいる店舗は巡回しない（実際にはできない）…ということもありました。
（この状態はお互いにとっても非常に重症です）
怒りの感情があるのは、あなたが部下にきちんと向き合っている証拠。
ですから、一回深呼吸して、上記の様な様々なバリエーションで優先順位をつけて１つ１つ改善させていくようにしましょうね。
部下の改善すべき点があるにも関わらず、放置する…。
これは、育成ではありません…。
