私は60店舗を統括しながら、社員の部下約200名とともに仕事をしていた時、与えられている経営責任の大きさや自分1人だけでは問題解決できないもどかしさから、常に誰かに対してイライラしていたり、何かに対して大きなストレスを感じている心境でした。
要は、こころがカサカサの状態…。
自分の部下に対して、何か課題や改善点が見つかった時も、精神的にも時間的にも余裕がないので、丁寧な指導は行えず、結果としては力づくでなんとかコントロールしようと試み、イライラをぶつけることも多々…。
でも、おわかりの通りそんな心の荒れた状態で指導をしても、結果としては上手くいかず自分だけでなくスタッフのストレスも増大し、負のスパイラルにつながるだけ。
リーダーは、責任の大きさなどから怒りやイライラした感情は抱えていると思いますが、自分自身で心を整える様なセルフコントロールが求められます。
そんな時に必要となってくる力がリーダーの必須能力の１つである
『変換力』
変換力とは…
・『ピンチのできごとをプラスに換える思考』
・『短所を長所に置き換える思考』
などのこと。
今日は、『ピンチのできごとをプラスに換える思考』について少しふれますね。
自分の言うことを聞いてくれないスタッフが自分の部署（お店）に配属されたという一般的なピンチに直面した時を例に挙げて考えてみましょう。
そんな時、『これはなんのチャンスだろう？』と自問自答し
・自分のキャパシティを拡大するチャンス
・部下に対する伝え方のバリエーションを増やすチャンス
・逆境を乗り越え、人材育成に関して大きな自信を手に入れるチャンス
・他の素直に言うことを聞いてくれるスタッフに対して、感謝の気持ちを抱けるチャンス
・これをきっかけに、ゆっくりとスタッフとコミュニケーションを図るチャンス
・自分の日頃の行動・発言を見直すチャンス
などと、ピンチの状態に直面した時、それを成長のチャンスに変化させることができる思考が『変換力』です。
どんなに抵抗しても、目の前に困ったできごとはやってくるものです。
起こってしまったできごとに対して、後悔したり、恨んだり、問題の原因を相手の責任にした所で何の解決にもつながりません。
であれば、あなたの『変換力』で起こってしまったことは仕方がないとして、このピンチを自分の成長につなげてやろう！と置き換えるのです。
物事は、多面的であり、マイナスもプラスも表裏一体。
あなたのとらえ方１つで起こったピンチは価値のあるチャンスに変換可能です！！
ストレスを必要以上に抱えず、あなたのパフォーマンスを最大限に発揮しやすい心の環境を整える為に、是非、『ピンチのできごとをプラスに換える思考』に挑戦してみて下さい！！
リーダーの心を整えてパフォーマンスを最大化させる思考『変換力』。
是非、普段からトレーニングしてみましょう！！
ポイントは、何か困ったことや問題が発生した時に『これって、何のチャンスなん？？』と自分で問いかけてみることです！
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