【毎日更新ブログ 1766日目】
こんにちは。
サービス業で店舗展開を目指す
成長意欲の高い経営者様の
外部の右腕として、
ご支援先のビジョン実現を
『人（育成・チーム作り）』の面で
サポートする村上 俊洋です。
自分の努力や行動が結果に結びつかない
状態が続くと、人は無力感を抱きやる気を
失います。
あなたにも、そんな経験はありませんか？
心理学者のマーティン・セリングマンが
唱えた有名な理論の１つに…
『学習性無力感』
というものがあります。
もしかしたら、あなたもご存知かも知れません
が、初耳だという人のためにお伝えすると…
『学習性無力感』というのは、『自分では
どうすることもできないことを学習した状態』
のことです。
セリングマンは、この現象を犬を使った実験で
証明してみせました。
実験の詳細はネットなどで調べて頂くとして、
簡単にお伝えすると…
犬を立たせたまま身動きが出来ない状態で
固定し、命に別状はない程度だけど、嫌悪感を
伴う電気ショックを与えます。
その刺激に対して、犬は何とか電気ショックから
逃れようとしますが、どうにもなりません。
しばらくして、電気ショックは止まるものの
これは犬の行動とは何の関係もないもの
です。
そして、これと同じことを何度も繰り返し
ます。
すると…
結果的に犬は、『何をしてもこの不快な環境
からは脱出することはできないんだ…』という
無力感を学んでしまい
次に、身体を固定しないまま最初と同じ環境に
おいて実験しても
犬は電気ショックが始まると自由に身体を
動かすことができるにも関わらず、甘んじて
電気ショックを受けるだけだったと言います。
無力感を学んでしまった犬は、いくら身体が
自由になってもやる気を取り戻すことが
出来なくなったという話です。
これは、私たちの日常にもある話ではないで
しょうか？
ある試験の合格を目指して、一生懸命に勉強
したにも関わらず、何度チャレンジしても
不合格のまま。
仕事に挑戦して、上達するために最初は
努力を重ねていたものの、いつまで経っても
怒られっぱなしでOKが出ない。
語学の上達を目指して、初心者から3か月
勉強したのに、上達を実感することが
出来ずに挫折した。
この様に『自分の行動』と『結果』が結び
つかない状態が長く続くと、人は…
『どうせ、やっても無駄だ…』
とやる気を失います。
この様に『行動』が『結果』に結びつかない
状態を『行動と結果の随伴性がない』と
いいます。
学習性無力感とは、『行動と結果の随伴性が
ない』状態が続いた結果、起こる現象なん
ですよね。
では、どうすれば良いか？というと…
部下の仕事ぶりなどをよく観察しながら…
小さな成功や成長した点をしっかりと見つけ
『普段からよく努力しているから上達して
るね！』
『毎日、コツコツ聞き取りの練習をして
いるから、リスニング力が凄くアップしてるよ！』
などのように、『行動によって良い結果が得られた』
ということを意識して伝えてあげることです。
『がんばったら、成果につながった。』
小さな成功体験で、この喜びを知ることで
『次もがんばろう』という意欲につながって
いくということですね。
人間に限りませんが、いくら最初はやる気が
あっても、努力が報われない日々が続くと
気持ちが折れるもの。
そんなことを防ぐために、是非部下の成功を
成長段階に応じてサポートしてあげたり…
小さくてもプラスの反応が出た時には、
部下の行動によって、良い結果につながったと
伝えてあげることが大事ですね。
私も経営者として人には大きな成功を
得るまで、なかなか妥協できない点は
ありますが…
プロセスの成長も見守りながら声を
かけてあげることは忘れない様に
したいと思います。
株式会社店舗人材サポート
（大阪 淀屋橋）
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元サービス業47店舗の統括マネージャーとして、スタッフ人以上の育成経験をもつ私が、自身の20年間の成功体験・失敗体験を中心に『人材育成やチーム作り』に役立つ情報をお届けする内容です。
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