こんにちは。サービス業で店舗展開を目指す成長意欲の高い経営者様の『外部の右腕』として、ご支援先のビジョン実現を『人(育成・チーム作り)』の面でサポートする村上 俊洋です。
昨日に引き続き『海外渡航ネタ』ということで、私が毎月の様に訪れる台湾で気づいたことを本業に照らしながら書いていきたいと思います。
台湾がいくら日本から近い。または親日国であると言っても、やっぱり常識や価値観を含めて日本とは全く違います。
商売をする上でも、
・調達できる材料
・水(ちなみに、日本の水道水は軟水ですが台湾は硬水です)
・働く人の仕事に対する価値観や責任感
・人事制度や評価制度の常識
・味覚
・効果的な売り方、見せ方
・接客に対するマナーの常識
・ビジネス上の契約内容や法律
などなど…。日本で成功したやり方をそっくりそのまま運用しようと思っても、成功しないことが多いですし、現実には問題が多々発生します。
そんな台湾で、長くビジネスを成功されている日本のお店は、どうしているかというと(私の知る限りですが…)経営理念など大事にしたいものは変えていないですが、それぞれのやり方に関しては、色々と壁にぶつかりながらも、柔軟に状況に合わせながら対応し、変化されています。
要は、商売を継続させ続けるために、必要に応じて変えるべき点は変える。
という柔軟な姿勢を持たれている所が多いです。
もちろん、大きな壁や問題の連続で変わらざるを得なかったという声も多々聞きますが…
生き残って成功し続けている経営者の方は、日本と台湾の台湾の違いをしっかりと受け入れ、日本の良さを忘れないようにしながらも、商売をさせてもらっている台湾には敬意をもって柔軟に調整されています。
要は、自分が正しい!相手が間違っているから受け入れろ!
という傲慢な姿勢ではなく、違いを認め、相手に敬意を払いながら、譲れるところから調整していく発想です。
この『違いを受け入れる』という発想は何も、台湾進出している会社だけが必要な観点ではありません。
私たち日本の会社であっても、働くメンバーが日本人同士であっても
・価値観
・将来の願望
・今まで生まれ育ってきた中で養われた常識
などなどが全く異なります。
私たち40代以上の仕事に対する価値観と、20代前半の方々の仕事に対する価値観は全然違うかも知れませんし、仕事をする目的も違うかも知れません。
また、今まで受けてきた教育の方法の違いによって、効果的な指導方法も違っている可能性もあります。
これを、私たちの時代はこうだったから!といって、みんなに押し付けてうまくいくかというと、無駄な軋轢をうんだり、人間関係に溝を作ってしまうことも多々あります。
ここは、やはり顔は日本人でも、世代が違えば台湾人やアメリカ人を部下にもったと思って、会社の理念やビジョン、また行動指針など、大事にしたいものはきちんと理解してもらいながら、指導方法や伝え方などは、相手にも敬意をもちながら調整して順応していく能力が備わると、非常にあなた自身が助かると思います。
自分と他人との違いを受け入れる
簡単に見えて、実はすごく難しい。しかし非常に大事な発想です。
ちなみに、私は海外進出支援コンサルタントではありませんので、具体的なアドバイスはできませんが、もし、台湾に進出を希望されている方がいらっしゃったら、現地で実際に商売をされている経営者の方に、色んな『日本との違い』を生の声で聞かれることをおススメします。
そして、できるだけたくさんの方の意見を聞けると客観的な考えが見えてくるかも知れませんね。