(あるお店での会話)
店長:『おい村上君、お客様にちゃんと挨拶しろよ!何回言わせるんだ!』
村上君:『もう、店長!僕ちゃんと挨拶してますよ!』
店長:『お前の挨拶のどこがちゃんとした挨拶やねん!!』
村上:『もう!(怒)店長はそう言いますけど、僕なりにちゃんとした挨拶はしているつもりです!認めてくれないなら認めてくれなくて結構です!!プンッ!』
店長:『お前のその態度…。なんやねん!!(怒)…』
人はみんな
・価値観
・性格
・今までの仕事の経験値
・立場による視野の広さ
・右脳派、左脳派
それぞれ違います。
また…
・好きな食べ物を最初に食べる派、最後に食べる派
・コッテリのラーメンが好き派、あっさりラーメンが好き派
などの好みも人によって違います。
また、『甲子園』と聞いて、なにをイメージしますか?と聞かれた時
私なら、真っ先に『阪神タイガース』と浮かびますが
・『高校野球』が浮かぶ人もいるかも知れませんし
・『ジェット風船!(タイガースの応援グッズです)』が浮かぶ方もいるかも知れません
・超マニアな方なら『阪神園芸さん(甲子園のグランドの管理をされている会社)』が浮かぶかも知れませんし
・清原、桑田、田中マー君や金本監督という様に選手の名前が浮かぶ人もいるかも知れません。
同じ言葉を聞いても、人それぞれイメージするものも違います。
人は、みんな自分とは違うのです
ですから、『ちゃんとした挨拶をしなさい!』と言っても、『あなたのちゃんと』と『部下のちゃんと』が違っていることも多々あります。
では、どうすれば良いのか?
そんな価値観や常識、好み、(ある言葉を聞いて)イメージするモノが全く違う人たちが同じお店で働く際に、共通のイメージが湧く様に『共通言語』をもっておくことを私はおススメしています。
『共通言語』とは、あなたのお店や会社の言葉の定義付けです。
例えば、
うちの会社のちゃんとした挨拶というのは、『相手の顔を見て、笑顔で、相手にきちんと聞こえる声で挨拶すること。』
うちの会社で、認められる人材というのは『素直で謙虚でプラスの言葉を使う人』などと言う様に基準を明確にしておくのです。
そうすることで、初めて職場における人それぞれのイメージや価値観が整ってくるのです。
反対に、同じ会社なのに『挨拶の仕方』1つとっても、リーダーによってコロコロ言われることが違うという状況だったら部下はやりにくくて仕方がありません…。
その『共通言語や共通認識』を揃えておいてから、はじめて『ちゃんとしろよ!』が正しく伝わります。
いかがでしょうか?
もし、うちのスタッフは何回いっても『ちゃんと挨拶できないな…』と感じられているリーダーは、
『挨拶の定義』を明確にする所からスタートされてみてはいかがでしょうか?
意外に、スタッフに『君の思う、ちゃんとした挨拶ってどんな挨拶だと思う?』って聞いてみたら、あなたとイメージがズレているかも知れませんよ。
その後、共通言語を作ってからトレーニングを行えば指導も効果的に行えるはずです!
